2018年 07月 26日
堂本印象美術館 |
立命館大学 衣笠キャンパスの
前にある
ユニークな建物
私が生まれる前から建っていました。
ここは「堂本印象美術館」です
自転車で来られる距離ですが
今日は友達と一緒です。
この猛暑、車で行きましょう。
美術館に専用の駐車場はありませんので
美術館の東横の通りを北に上がると
コインパーキングがあります!
堂本印象さんは明治24年に京都で生まれ、
京都で活躍された日本画家で
19歳で「龍村織物」で図案も描いておられ、
働きながら美術学校を出られて
日本画で数々の賞を受賞
日本だけでなくパリやニューヨークでも
個展を開催され、世界で活躍されます。
印象が82歳のとき、
ローマ法王パウロ6世の依頼を受け
バチカン近代美術館に飾る絵を制作し
勲章を受けられました。
描かれた年代によって
画風が違っていて、とてもおもしろいんです
それぞれが印象の代表作になっています。
日本画だけではなく、
彫刻、陶芸、ガラス、金工、染織なども
創作され、たくさんの作品を生み出されました。
そして
昭和41年、75歳のときに
居宅の横にこの美術館が開館されました。
印象が暮らしたこのあたりは
「衣笠」という地名ですが、
大正から昭和の初め頃まで
京都の画家が多く暮らした場所なんです!
この間展覧会とアトリエに行った
「木島櫻谷」を初め、
山口華楊、小野竹喬、村上華岳、福田平八郎など
数多くの日本画家のアトリエがありました。
さて、そんな衣笠の地に建った
この美術館は印象作品の集大成でもあり、
美術館の外装、内装、扉やドアノブまで
印象のデザインしたものなんです
平成3年に美術館は京都府に寄付されて、
現在は「京都府立堂本印象美術館」となっています。
今年の春にリニューアルされて
外装が真っ白に生まれ変わりました。
黄色も入って、とても明るくなりました。
建物の中にも外にも
あちらこちらに
印象のデザインがちりばめられています。
自転車置き場になっている、
門扉だって素敵なんだから!
玄関ポーチの柱も
とってもかわいい!
おもしろいデザインです
これ手作りってすごいなぁ〜〜
私は印象の日本画も好きですが、
工芸作品がとっても好きなんです
なので色んな場所をキョロキョロしちゃいます。
施された細工が、
いちいち素晴らしいんです
玄関を入ると
「玄関壁画装飾」がドーンとお出迎えです
ガラスにステンドグラスのように
描かれています。
61歳でヨーロッパを外遊されてから
画風が洋画的なデザインに変わっていかれます
このデザインは70歳ころから晩年にかけて
多く見られる作品です。
裏はまた違うデザインです
受付ホールから玄関を見たところです
こんな感じになっています。
ロビーの壁画装飾も素敵です!
ヨーロッパで見た宮殿なども参考にされました
クリムトを思い起こさせる感じで
私は柔らかなタッチの
独特なこの金の装飾がとても好きなのです
いやぁ〜〜もう
もっと建物が見たい!
とにかく
建物も、ですが
企画展も観なくちゃね
「京の日本画家が描く情景」展です
蘭島閣美術館コレクションより、
主に京都で活躍された日本画家の作品が
展示されていました。
山口華楊、小野竹喬、福田平八郎や
私たちの美大時代の先生であった
下保昭先生や土手朋英先生の作品もありました
「先生、お元気にされてるかなぁ
土手先生に会いたいな〜〜」
「下保先生に祇園に連れてもらったな〜」
大好きな竹内浩一さんの作品もありました。
山口華楊さんの虎の絵がよかったな〜
2人して心に残った絵が常設展の
「堂本印象 花鳥、動物の魅力」の中の
兵隊さんと犬を描かれた作品でした。
戦争の姿を描かれた日本画、
それほど多くない気がします。
でもこの絵はとても柔らかな表現でした。
いつも一緒のこの友達とは
後で「どの作品がよかった?」
って時によく同じものをいいなと感じています。
このサロンのプレートも
すごくかわいらしいし、
特に扉の装飾も素晴らしい!
ドアノブも鼻血ものです!
何でも造っちゃう印象さん素敵です
私も造りたいなぁ〜〜〜
作品を見るまでに
見たいところがいっぱいあって、
なかなか先に進めませんでした 笑
3階の「サロン」には
とても小さなスペースでしたが、
見たかった印象のお皿が展示されていて
はぁ〜〜いいなぁ〜
私は西陣で帯の図案を描いていたころ、
このお皿のデザインを参考に
帯を作ったことがありました。
(カンディンスキーの作品なども参考にしていました)
一緒に来た友達も
印象さんと同じ会社で図案を描いていたので、
2人して織物も興味津々でした。
見終わって
またロビーに帰ってきました。
おおおっ、こんなところにっ!
そして!
ミュージアムショップで販売されている、
印象デザインの
「笹屋守栄」さんの羊羹です
(写真は笹屋守栄さんからお借りしました)
かわいいっ!
箱も包装紙も全部 印象のデザインです!
とても欲しくて事前にチェックして
今日は絶対にこれ買う!って思っていたのですが…
かなり迷いましたが
このあと、猛暑の中、
まだまだブラブラするので
また今度買いに来ようってことで
今日は諦めました
「むっこ、また自転車で来たらええやん」
「は〜〜い」
美術館には
あの、北野天満宮のお隣にある
「京とうふ藤野」さんの
「藤野茶房」さんがカフェを出しておられます。
黒豆コーヒー飲みました。
おいしかったんです これが むふふ
さて最後に庭園に行ってみます。
美術館の横に印象のアトリエがありました。
小さなお庭は芝生が植えてあって
印象のデザインの椅子がたくさん置いてあります
もちろん座ってよし です。
でもね、あまりの暑さに、ここで
ゆっくりしてる気力がありません。
おお〜〜
ここからの眺めもいいね〜
昔に比べて外観がポップになったね
それにしても衣笠、いいね
近くにこんな素敵な美術館があるなんて
本当に幸せです!
さてさて じゃぁ次に行きますか!
お次は西陣でランチしてお茶して、
忙しいぞ〜〜
つづきます
( 実はこのあと、
人生最大の危機にみまわれます。
顔面蒼白の大ピ〜ンチ!
まさかの大事件でしたが
30分でスピード解決。
何が起こったか、ご興味のある方は
楽しみにしていてください
ブログに載せました ↓)
むつずかん「落としちゃった!」
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by muttan625
| 2018-07-26 13:31
| 絵 日本画
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