バルテュスの娘 |
当時80年代の「anan」や「OLIVE」をはじめ、
「ELLE」「クロワッサン」「Domani」「SPUR」「装苑」
など、とにかくたくさんの雑誌の中から
興味のある記事や写真をファイルに保存してきました。
雑誌社ごとに数十冊まとめてあります。
私の大切な宝物です
ちょうど今 京都市美術館で
7月5日〜9月7日まで
「バルテュス」展が開催されています。
フランスを代表する画家ですが、
私は失礼ながら バルテュスの絵よりも
バルテュスのご家族にとっても興味を持っていました。
90年代の「Domani」の記事です
バルテュスはスイスのロシニョールにある
「グランシャレ」というとても素晴らしいお屋敷で
日本人の奥様、節子さんと娘さんの春美クロソフスカ.ド.ローラさん
ご家族と暮らし、
2001年にバルテュスが亡くなった今も節子さんが住んでおられます。
暮らしそのものも素敵で節子さんはグランシャレの本も出されています。
節子さんも画家で20歳でバルテュスのデッサンのモデルをつとめ
2人は恋に落ちフランスへ
バルテュスの希望でもあり、節子さんはず〜っとお着物!
パリやニューヨークでも個展を開いたり、現在も日本で講演をされたり
女性として素敵に輝いておられます。
そんな素晴らしいご両親の娘である春美さんは73年生まれ
ロンドンで演劇を パリでファッションを学び
ジョンガリアーノに影響を受けた後、
ニューヨークでジュエリーデザイナーとしてデビューされました。
でも芸術家のご両親のもとですくすく育ったというわけではなく、
情熱があるからこそ、春美さんは学校になじめず何度も転校をくり返し、
完璧なお母様とも接点を見いだせず反抗し、長い間悩まれていたそうです
学校の先生に「本当の自分を見つけることを心がけなさい」
とプラトンを読み続けたそう う〜んすごいな
春美さんは、子どもの頃から石ころに興味があって
学校の帰り道などに拾って集めていたそうで
お母様の節子さんが60年代にシンガポールで買った中国の絹紐のボタンなど
家にあるものを組み合わせてジュエリーを作り始めたそうです。
東洋的な感覚で独創的。
当時も「素敵〜ほしい〜」と思っていましたが
今もやっぱりそう思います ほしいな〜
こんなのどこで身につけられるんだろ
ふさわしい人になって 社交界にデビューしなくちゃね 笑
春美さんもとっても素敵な方です
現在もデザイナーとして活躍されているのか確認できませんでしたが
「パリとっておきのちいさな美術館」
という本を出されています。
遠いスイスで暮らしている節子さんに
凛とした日本の女性らしさを感じてしまいます。
バルテュスを支えた素敵なご家族です。